白虎連合Ⅱ







安西葉の一言で、この席一帯が静まり返る。

そして沈黙を破ったのは、








「えーー!!!!!」










期待を裏切らず、紫織だった。






バレた、バレてしまった。

最悪。







しかし紫織の目はキラキラとしていて。

見ていた布を瞬間的に紙袋に詰めて、身を乗り出した。







「まじで?!双子?!」


「あぁ、せやけど?」


「その冷めた感じ!!!ゆいそっくり!!!しかも"ghost"総長とか!!!」


「あの、落ち着いて…」


「どーぞどーぞ!!!座って下さいお兄様!!!」






鼻をフンフン鳴らしながら、紫織は立っていた二人を座らせる。



私の隣は寿。

紫織の隣は安西葉。






安西葉は百歩譲っていいてして。


ほんで寿は座るなや!!!








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