白虎連合Ⅱ
「ほら、背中乗って下さい」
「うぅー…」
「龍、ゆいさん落とすなよ」
結局酔ってしまった私は龍の背中に。
そのまま会計をして、外に出た。
冷たい風が気持ちいい。
何も考えたくない。
「ゆい、いきなりどうしたんかな?」
「トイレから帰ってからですよね」
「うん、」
後ろで紫織と蓮の心配する声が聞こえる。
でも返事が出来ない。
紫織、紫織は裏切らへんやんな?
なんかあったら助けてあげるしな。
だってうち白虎幹部やもん。
大丈夫、大丈夫。
「ゆいさん、」
心の中で言っていたはずだったのに、実は口に出してして。
龍が切なく私を見ていたなんて、気付かなかった。
お願いやから、もう何も起こらんといて。
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