゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
私はえみさんに話してみた。
恋ってどんな感じなのか。
好きになったらどうなるのか。
先輩が告白されてるのを見て、胸が苦しくなったのはなんでか。
あまりにも一気に質問したせいで、
えみさんはびっくりしたのかきょとん顔。
「ごめんなさい…私よく分かんなくて。」
「ううん、いいの②。
私もそうだったから。」
私の家に着くまで、
えみさんはにこにこと笑って、初恋の話や今の旦那さん…大吾さんと出会った頃の話をしてくれた。
初恋の話をしている時のえみさんより、
スイーツと大吾さんを目当てにお店に通っていた頃の話をするえみさんの方がすごくキラキラしてた。
すごく、大吾さんのこと好きなんだなぁ。
「もちろんさ、
恋をすると楽しいことだけじゃないのよ?可愛い子が大吾目当てにお店にきてて、大吾がその子とかと笑って話してたりすると…すごく苦しかった。」
遠い目をしたえみさんは、そんな場面を想像しているようだった。
「きっと、今日の杏ちゃんも…そうだったんじゃない?」
「今日の私…ですか?」
「うん、だってやっぱり好きな人が他の女の子と一緒にいたりしたら嫌じゃない。ましてや、告白なんてされてたら。」