゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



先輩が他の女の子といるのを見るのは…


苦しいし…嫌。



「優しくされたり、ちょっと頭を撫でられたりされると、すごくドキドキしちゃったりししてさ。」



先輩は私を褒めてくれるときは、頭をポンポンとする癖がある。


先輩がそうすると、私…ドキドキする。
全身がぽかぽかする。


言葉はぶっきらぼうだけど、ちょっとした仕草はすごく優しかったりする。


そんな先輩をみんなが知らないと思うと、私…嬉しくなってたりする。



「好きってそういう感じなんじゃないかな?胸がきゅんとしたり、チクッとしたり、ぎゅ~っとしたり…不思議な感じ。」



えみさんが教えてくれた“好き”って、
すごく分かりやすい。


ってことは…



「私…先輩のこと…」



そこまで口に出して、はっとした。


今…好きな人のお母さんの前で、“好き”って言おうとしてた。


あ…好きな人のお母さんって。。


1人赤くなってしまった。



「ふふっ、杏ちゃん可愛い♪」


「そんなっ。。」



すべてお見通しのえみさんに、私は真っ赤になるしかなかった。



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