゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



「また話聞くからね。息子のことを好いてくれてる子を応援しないわけにはいかないし!」


「でも…私なんか…」


「何言ってるの!杏ちゃんなら葵にぴったり。杏ちゃんなら大歓迎よ♪」


「私…こんなだし…」


「杏ちゃんは綺麗よ♪自信もって。」



そう言ったえみさんは、あとからこう付け加えた。


『私でさえ、あんなイケメンの旦那様と一緒になれたんだから♪』


そう言っておちゃめに笑ったえみさんを見て、こんな可愛い人だから大吾さんとぴったりだと思った。



それから家の前でえみさんと別れた。


さっき買ったコロッケは私達に3人にって渡してくれた。


先輩と大吾さんの分じゃなかったんだ。



玄関の戸を開けると、
肉じゃがのいい匂いとお祖母ちゃんの元気なおかえりが私を優しく迎えてくれた。



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