゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
◆◆◆◆
『フッ、可愛いな…お前。』
――初めて会って変なことを言った先輩。
『冗談だ。…あんた、面白いな。』
―――いつも私はからかわれて。
『俺がお前を変えてやるよ。』
『お前をもっといい女にしてやる。』
――先輩は突拍子もないことを真面目な顔をして言うんだ。
『俺は絶対お前を裏切らない。
…だから、俺に全てをまかせろ。』
――そんな先輩の言葉を信じてみようと思った私がいたんだ。
先輩がなんで私に構うのか、いまだによく分からないけど…
先輩のことが気になって…
気づくと先輩のことを考えてたり。
ドキドキしたり、キュンとなったり、
チクチクしたり、ぎゅ~っとしたり、
これが何なのか、恋をしたことのない私には分からなかったけど…
「好きって…
そういうことなんじゃないかな?」
えみさんが教えてくれた…
あ…好きってそういうことか。
私…
先輩のこと好きになってたんだ。
先輩に恋しちゃったんだ。
――――私は初めて恋をした。
・・・・・・・・学校の王子様に。