゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



「続けることって大事だろ?何事もな。」


「はい。」



きっと先輩が続けろってちゃんと言ってくれなかったら、変わらなかったと思う。


誰も私なんか見てないのに、挨拶なんかしても意味ないよって心のなかでは諦めてたのに…。



「先輩のおかげです。私…なんだか変われそうな気がしてきました。」


「俺はそんなに役に立ってない。」


「そんなことない…
先輩がいてくれたから私…」


「そうか?」


「はい…。」



そんなに近くで見つめないで…。
ドキドキが止まらなくなっちゃいます。


先輩は嬉しそうに笑う。



「お前は変わってきた。
いい女に近づいてきたな。」


「先輩…」



キラキラの笑顔でそんな台詞を言う先輩…罪な人です。


期待してしまいますよ、私…。


先輩のこと好きだけど…その気持ちは伝えちゃいけない。


だって、今の関係を壊したくない。


どんな関係でもいい、どんな理由でもいい先輩と一緒にいられたら…。



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