゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
どどど、どうしよぅ…。。
恥ずかしさで顔はもちろん真っ赤なわけで…ただ黙って空になったカップの中を見つめていた。
「叫ばなくてもいいだろ。」
「だって…」
「経験だ、経験。」
「そ、そういう問題じゃ…」
男の人と付き合ったこともなければ、手をつないだこともないこの私が!
いくら間接とはいえ…キス…だよ?
叫びたくなります。
「…そんなに嫌だったか?」
「え?」
「俺と間接キス。」
真剣な眼差しで見つめてくる先輩。
そ、そんな質問しないでください~…。
で、でも本音言っちゃったら…
「嫌…じゃない…です。//////」
言っちゃった。
嫌じゃないって…。
どうしよぅ…恥ずかしすぎる。。
先輩の顔見れないっ。
う゛~ってなりながら俯いたままでいると
――――――ポンポン。
もう大好きになってしまったこの仕草…
先輩の優しい手のぬくもり。
「めずらしく素直。
…なんか可愛いな、杏。」
少しテレたような先輩の声。
先輩が可愛いって言った。
またその言葉で、私は魔法にかけられたみたい。
そんな言葉を聞いてしまったら…
もう先輩のこと、嫌いになんかなれないです。
諦めるなんて…できません。
好きが止まらなくなっちゃいます。