゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



どどど、どうしよぅ…。。


恥ずかしさで顔はもちろん真っ赤なわけで…ただ黙って空になったカップの中を見つめていた。



「叫ばなくてもいいだろ。」


「だって…」


「経験だ、経験。」


「そ、そういう問題じゃ…」



男の人と付き合ったこともなければ、手をつないだこともないこの私が!


いくら間接とはいえ…キス…だよ?


叫びたくなります。



「…そんなに嫌だったか?」


「え?」


「俺と間接キス。」



真剣な眼差しで見つめてくる先輩。


そ、そんな質問しないでください~…。



で、でも本音言っちゃったら…



「嫌…じゃない…です。//////」



言っちゃった。
嫌じゃないって…。


どうしよぅ…恥ずかしすぎる。。
先輩の顔見れないっ。



う゛~ってなりながら俯いたままでいると



――――――ポンポン。



もう大好きになってしまったこの仕草…


先輩の優しい手のぬくもり。



「めずらしく素直。
…なんか可愛いな、杏。」



少しテレたような先輩の声。


先輩が可愛いって言った。


またその言葉で、私は魔法にかけられたみたい。


そんな言葉を聞いてしまったら…
もう先輩のこと、嫌いになんかなれないです。


諦めるなんて…できません。


好きが止まらなくなっちゃいます。




< 115 / 156 >

この作品をシェア

pagetop