゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚

「も、モテ期!?」




「おい、顔ニヤケてるぞ。」


「え、ぇえ?」



いつものように先輩と並んでの学校からの帰り道。


隣でいつも以上に不機嫌そうな顔をしている先輩。


そして、顔に似合わずニヤケ顔の私。


いつもブスッとしてる先輩はひとまず置いといて…なぜ私がこんな浮かれてるのか。


それは…


~~~~~~~・・・休み時間。



「里村っ、ちょっといいかな?」


「え、あ…うん。」



同じクラスの原田くんに呼ばれた。
原田くんはクラス委員長をしてる真面目な男の子。


眼鏡をかけていて、いつも仏のようにニコニコ笑ってる。
誰にでも平等だから、以前から私にも普通に接してくれていた。



私は読みかけの文庫本を閉じると、席を立って原田くんについて教室を出た。



一体何なのだろう。


不思議に思いながら、前を歩く高原先輩より少し低いかなってくらいの原田くんの後ろを歩いていた。



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