゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



それにしても、落ち着かない。
落ち着くわけがない。


だって男の子と二人きりなんか慣れないんだもん。


え?いつも先輩とは二人きりなのにって?


あぁ…確かに。
先輩と二人きりでも平気というか…逆に落ち着くというか。


あ、でも先輩といるとまた違う意味で落ち着かなくなる時があるんだよね…。


だって先輩、無駄にドキドキすることとか言ったり、したりするんだもん。


って、今はそんなこと考えてる場合じゃないよね。



「あの…用って何?」



慣れないためか、やっぱり話し方がぶっきらぼうになってしまう。



「用…というかさ、
里村って付き合ってる人とかいる?」



は…?



「いないよ、いるわけない。」



初めてだよ、こんな事聞かれたの。
…なんかすごい。



「高原先輩は?」



た、高原先輩?

なんで先輩が…っ!もしかして、私が先輩と付き合ってるかって聞いてるのかな!?



「先輩とは付き合ってないよ!
私なんかが付き合える訳ないじゃない!」


慌てて否定する。あまりにも必死に否定するから原田くんは少し驚いていた。



先輩のこと、好きだけど…
私なんかが付き合えるわけない。


釣り合わないもん…。



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