゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「ちょ…ちょっと待って…」
放心状態だった私は、なんとかそれだけ口を開くことができた。
「ごめん。いきなりだもんな、
びっくりするよな。」
気まずさと恥ずかしさとパニックで顔が赤くなってしまった私はコクンと頷いた。
いきなりすぎるよ…。
それにこんなの初めてだから、どうしていいか分かんないよ。
「返事は待つからさ。」
いつもみたいに仏顔でニコッと笑ってそう言った原田くん。
先輩と全然違う笑顔。
「考えさせて下さい。」
そう言うのがもう精一杯だった。
それから、原田くんより先に図書室を出た。
その後の授業なんて頭に入るわけもなく、はじめのような昼休みでの状態というわけですよ。