゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「お前のこと、ずっと見てた。」
いつも以上に澄んだ切れ長の目が私をジッと見つめる。
背の高い先輩をどうしてもいつも見上げるようになる。それがなぜか急に恥ずかしくなった。
「こんな私を…先輩が?」
「お前だからだ。」
「///////。」
「その照れた顔も。」
「え?」
「ばあちゃんが作った弁当を美味そうに食うところも。俺んちの店のきなこクッキーを頬張るところも。大好きな本を読んでる時の幸せそうな顔も。図書室にいるときのキラキラした目も。…全部好きだ。」
そう言った先輩の恥ずかしそうな顔。
ちょっと赤くなってる。
私はそんな先輩がたまらなく好き。
「みんなが知ってるお前も俺しか知らないお前も、全部ひっくるめて好きだ。」
私も、みんなが知ってるクールな先輩も、私しか知らない優しい先輩も、意地悪な先輩も、甘いものが大好きな可愛い先輩も…みんなひっくるめて大好きです。