゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
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歩いていると、街中はハロウィンの飾りで賑やかだった。
あ、そっか…もうすぐハロウィンだ。
先輩小さい頃『トリック,ア,トリート♪』なんて言ってお菓子たっくさん貰ってたのかなぁ?
もちろん仮装は…悪魔?魔王かな。
あ、ヴァンパイアとかも似合いそう!
なんて妄想しながら、ふと小さなお花屋さんに目が止まる。
あれ?
「先輩?」
その花屋さんに先輩らしき人物が入っていったように感じる。
気のせいだよね、先輩急用だって言ってたもん。
お花屋さんになんているわけ…
「…やっぱり先輩だ。」
きれいな女の店員さんと親しげに話してるのは紛れもなく、先輩だ。
だって、カッコいいしお花がすごく似合ってるもん。特にバラとか。
さすが、王子…。
なんてのん気に眺めてる場合じゃない。
何で先輩、お花屋さんなんか…。
そうこうしている内に、ブーケのような小さな花束を持った先輩がお店から出てきた。
慌てて側にあった電柱に隠れる。