゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「何で後付けてるんだ?」
「いや…その…何て言いますか~。」
先輩の鋭い睨みが私に突き刺さる。
さすがにいまでもこの睨みにはキュンとしないんですよね。
むしろ…グサッ?
「葵くん?そちらの方は…?」
と、
先輩と私の間に割って入ってきたのは…
「もしかして…
この子がこの前話してた?」
「ええ、まぁ。」
え?この前話してた?
長い黒髪を一つ結びにして、エプロン姿のいかにも優しそうな女の人。
年は30代くらい?
だ、誰?まさか…この人と先輩…
ああ…そういうことなんだ…。
「おい、お前まさかまた変な妄想してんじゃないか?」
「してませ…」
「言っとくが、この人は妹の通ってる保育園の先生だ。」
え?先生?というか…妹ぉ!?
「じゃあ…その花束は…?」
恐る恐る先輩の持っている花束を指差す。
先輩が呆れた顔して口を開こうとした…
その時、
「おにぃーーーちゃんっ♪♪♪」
え?お兄ちゃん??
どこからか小さな女の子が走ってきて、
先輩の長い脚にしがみついた。