゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
――――――キーンコーンカーンコーン。
今日は本当に清々しく晴れた日だった。
1時限目は、自習となっていた。
私のいる2年2組のクラスは、大人しく自分の席に座って自習をする…なんて真面目なクラスじゃない。
そうやって周りをみると、ちらほら教科書を広げている生徒はいるものの、隣りの席の子と話したりしてる。
そして至るところで、固まって雑談してる生徒ばかり。
そんな中、今週末の中間のテスト勉強をしてる私。
逆にバカみたいに見える。
遠慮もなく、普通にお喋りしてる女子のキャーキャー声が最近ではBGMのようになってきた。
そんな自習の時間らしからぬ教室で、
目標としていた範囲の勉強を終えると、
一旦のびをした。
ん~…やっと本が読める。
私はフフッと無意識に笑っていた。
それをたまたまなのか見ていた女子グループが…
「キモッ。何か独りニヤケてるよ。」
「ヤバいよね~あのキモさ。」
「あんなガリガリ女より、まだぽっちゃりの私の方がいいよね~!」
クラスでも派手な見た目と行動で知られる女子グループ。
別にもう慣れたし。
私はそんな女子達の会話も聞き逃し、机の中から読みかけの小説を取り出し開く。