゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



言ってなかったけど、


私がこの学校の生徒達に影で何て言われてるか知ってる?



“ハリガネ女”



笑っちゃうでしょ?

ハリガネだよ?針金。

何でハリガネなのかは私の見た目を知れば分かる。



白い肌に長くて真っ黒の髪。

夏服の半袖シャツから伸びる腕は骨に皮みたいな感じ。

スカートから出る脚は太ももと言うより、まさにハリガネ?ってくらい細くて折れそうな脚。

脱げば肋骨が目立って、まるで洗濯板のよう。



そんな私を見て、みんな折れ曲げれそうなくらい細い…ハリガネみたいな女、
『ハリガネ女』ってわけ。



おまけに人前で笑わない、いつも本を読んでる…私はクラスでは空気のような冴えない女子。



まだ休んだことはないけど、きっと私が休んでも誰も気づかないんじゃないかな。




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