゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



午後の古文の授業中、私の後ろのいつもの女子グループはやけに騒がしかった。


先生に怒られても、また騒がしくて…
何でか、それは窓の外が原因だ。



『キャーッ♪高原先輩いる~♪』



チラッと窓の外、中庭を見る。

ベンチに寝転がり、本を顔に被せお昼寝中の高原先輩がいた。



人には授業サボるなとか言っておいて、
結局自分はサボってるじゃない。



あの人は本当に大丈夫なのか?


今年の3年生は大学受験する人がほとんどだって聞いたけど…。
授業でなくて大丈夫なのかな。


あ、って別に私には関係ないし。


私は視線を黒板に移した。


古文の先生の眠気を誘うようなのんびりとした口調で進める授業を聞きながら、後ろの女子の話し声が気になってしまっていた。



< 25 / 156 >

この作品をシェア

pagetop