゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「あの…高原先輩。」
「あ?」
「どこに向かってるんですか?」
私は恐る恐るそう聞きながら、
高原先輩を見上げた。
学校を出た時から、高原先輩が
「ついて来い」って言ったから渋々ついてきたんだけど…
さっきから15分くらい街中を歩いてる。
「いいから、ついて来いよ。」
高原先輩はその一言だけ言うと、また歩き出した。
ん~…どこ連れてく気なんだろ。
てか、私…なんでこんな高原先輩のペースに乗せられてるんだろ。
つい最近まで知らなかった学校のクーリッシュ王子に、何故か目をつけられて…
あんまり関わらないはずだったのに。
それなのに、高原先輩に言われると断れない。…素直に従ってしまう。
なんか、私じゃないよ…。