゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
しばらくして、高原先輩のお母さんが紅茶と香ばしい匂いのするきなこクッキーを運んできてくれた。
あんまりお菓子を食べない私が、何枚も手を伸ばしてしまうくらい美味しいクッキーだった。
「お前食い過ぎっ…俺のまで取るなよ。」
「高原先輩だって、
何枚も食べてるじゃないですか。」
甘いもの好きな高原先輩は、クールな顔して拗ねた。
それを見て、自然に笑ってる私がいる。
不思議…。
ここに来てから、私笑ってばかりだ。
それも、高原先輩と素直に話ができてる。
今までは、人の顔を見て話すことなんて避けてた私が…ちゃんと高原先輩の目を見て話してる。
何でだろう…
こんなのいつもの私じゃないよ。
でも、いつもの私でいられない事がちょっと嬉しくなってる私がいる。