゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



しばらくして、高原先輩のお母さんが紅茶と香ばしい匂いのするきなこクッキーを運んできてくれた。



あんまりお菓子を食べない私が、何枚も手を伸ばしてしまうくらい美味しいクッキーだった。



「お前食い過ぎっ…俺のまで取るなよ。」


「高原先輩だって、
何枚も食べてるじゃないですか。」



甘いもの好きな高原先輩は、クールな顔して拗ねた。


それを見て、自然に笑ってる私がいる。


不思議…。
ここに来てから、私笑ってばかりだ。
それも、高原先輩と素直に話ができてる。

今までは、人の顔を見て話すことなんて避けてた私が…ちゃんと高原先輩の目を見て話してる。



何でだろう…
こんなのいつもの私じゃないよ。


でも、いつもの私でいられない事がちょっと嬉しくなってる私がいる。




< 42 / 156 >

この作品をシェア

pagetop