゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



みるみるうちに私は痩せていった。


普通体型だった私は、骨と皮だけの体になっていった。



友達も、どんどん離れていった。


気づいた時には、独りだった。



今までいつも一緒に行動していた親友だった子も、私の変わりように気味悪がって…口も聞いてくれなくなった。



母親がいなくても、家にひとりぼっちでも学校にいけば、居場所があった。


でも、学校にも私の居場所はなくなった。


教室にいても、ひとりぼっち。


ガヤガヤとしたクラスの笑い声も、いつしか遠くで聞こえるようになった気がした。


私ってひとりなんだ。


私は誰からも愛されないんだ。


あれ?愛ってなんだっけ?


まぁいっか。愛なんてどうでもいいか。


だって、私はもうこれからずっと
ひとりなんだから。



そう思った瞬間、
私は本当にひとりになった。



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