゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



私は高原先輩と一緒に帰ったその夜、
部屋の窓から夜空を見上げながら…
そんなことを思っていた。



夜空に散らばった星の中に、ぽつんと1つ離れた場所に輝く小さな星があった。



「私みたい。」



ひとりぼっち。


あんなに密集した星達が近くにあるのに、離れたままで、輝いてる。


近いようで遠く…


自分からひとりを選んでるくせに
…ふとすると、もろい存在。



強がって…必死になってる。



「あっ…」



その時、ひとりぼっちの星の横を流れ星が通り過ぎて消えていった。



あのひとりぼっちの星と流れ星みたいに、ひとりぼっちの私を気にかけてくれる人がいるのだろうか。



もしかしたら…高原先輩は流れ星?



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