゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



「お祖父ちゃん、おはよう。」


「おはよう、あんちゃん。」



鼻眼鏡で私に笑いかけるお祖父ちゃん。


そんなお祖父ちゃんは、お祖母ちゃんに対抗してか私をあんちゃんと呼ぶ。


そして必ず、朝会うと頭を撫でてくれる。



私は本当にいい祖父母に出会えたと思う。


でも、私はそんな優しい2人にちゃんとした孫孝行ができてない。



ほんとはちゃんとご飯食べたいよ?


一緒に笑いながらご飯食べたいよ?


お祖母ちゃんに美味しいよって言ってあげたいんだよ…。



こんな私でごめんね。



心の中でいつものように謝って、オレンジジュースを口にした。



いつも、このオレンジジュースの甘酸っぱさが気持ちを切り替えさせてはくれる。




< 56 / 156 >

この作品をシェア

pagetop