゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「お祖父ちゃん、おはよう。」
「おはよう、あんちゃん。」
鼻眼鏡で私に笑いかけるお祖父ちゃん。
そんなお祖父ちゃんは、お祖母ちゃんに対抗してか私をあんちゃんと呼ぶ。
そして必ず、朝会うと頭を撫でてくれる。
私は本当にいい祖父母に出会えたと思う。
でも、私はそんな優しい2人にちゃんとした孫孝行ができてない。
ほんとはちゃんとご飯食べたいよ?
一緒に笑いながらご飯食べたいよ?
お祖母ちゃんに美味しいよって言ってあげたいんだよ…。
こんな私でごめんね。
心の中でいつものように謝って、オレンジジュースを口にした。
いつも、このオレンジジュースの甘酸っぱさが気持ちを切り替えさせてはくれる。