゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「改造計画その1」
――――――・・・
「お前…一気にやつれたな。」
「やつれもしますよ。」
お昼休み、先輩に言われた通り屋上にやってきた私。
朝から一気に疲れ、やつれた私を見て高原先輩はのん気にゼリーを食べながらそう言った。
誰のおかげでこんなに疲れたと思ってるのよ。
朝、あれから教室へ上がった私は…
『里村さぁ、何なわけ?』
「は?」
『王子に近づくなよ。』
いきなり、女子に囲まれたと思えばこんな風に脅され…
きっつい視線を教室中…いや、廊下を歩けば常に視線を感じていた。
そんなこんなでお昼まできた。
「というか、先輩…何でそれ。」
「あ?これか?」
私が先輩の手にある食べかけのゼリーを指さすと、あろう事か…
「食前のデザートだ。」
私のお昼ご飯だったはずのゼリー。
なんの違和感もなく自分のもののように食べてる先輩。
その前に、先輩は食前にデザートを食べるんですか!?