゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
――――――・・・
「・・・・」
「なんだ?さっきからジッと。」
「え?あ、いえ…」
ヤバい。私さっきから先輩のこと見てたんだ。
慌てて視線を外す私に、
「言えよ。ばか。」
ガッチリ私の頭を掴んだ先輩が見下ろしてくる。
不覚にもその睨みにドキッとしてしまった自分に渇を入れる。
「先輩、さっき…女子に私との関係を聞かれて、その…秘密だって言ってたなと…」
「ああ。」
「・・・・」
それだけのこと。
先輩が私との関係を秘密だって言った事がちょっと気になってただけ。
「何て言って欲しかったんだ?」
「ぇえっ!?」
まさかの先輩の質問にびっくりする。
あ、先輩…すごく意地悪そうな顔してる。
からかってるんだ…。
「別にそんなの考えてません。」
ぷいっとそっぽを向く私をクスッと笑った先輩は悔しいくらい爽やかな笑みを浮かべながらこう言った。
「お前が最高にいい女になったら、
お前と俺の関係…教えてやるよ。」
意味分かりません!って口に出かけたけど先輩が私との関係をどう思ってるか、知りたいと思った。
期待なんてするはずないけど、気になってる自分がどうしてもそこにいる。