゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「あっくん固まっちゃった。可愛い!」
「うるさいよ、鈴さん。」
ハッとした先輩に怒られる鈴さん。
むぅ~っと膨れる鈴さんはいくつか知らないけど、可愛く見えた。
あんな素敵な人になりたいな…。
「結構バッサリいったな。」
座った私の隣りに来た先輩がじっくり観察するように私の髪に触れた。
髪の毛一本一本に神経が通ってるんじゃないかってくらい、胸がきゅんきゅんしてる。
顔が火照って熱いっ!
「いい感じだ。…鈴さん、サンキュ。」
満足そうに微笑むと、先輩はニコニコする鈴さんの方を振り向いた。
いい感じだって…。
なんか…すごく嬉しいよぉ…。
真っ赤な顔をしたまま、ちょっと顔がにやけた。
良かった、先輩は向こう向いてる。
ホッとしたと思ったら、鏡越しに鈴さんと目があった。
ニヤッと笑った顔も可愛い人。
「り、鈴さんって先輩と仲良いですね!」
恥ずかしくなって何か喋ろうと、とっさに出たのがこんな言葉…
私何言ってるんだろっ!
なんか私ヤキモチ妬いてるみたいじゃん。