゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚
「改造計画その2。“ばっさり切る”」
そ、そのままっ…。
つっこみたいけど、真顔で宣言した先輩につっこむ勇気は私にはない。
「確かにばっさり切りましたね。
何だか首もとがスースーします。」
久々に外気に触れる首もとが慣れない。
変な感じで首筋を手で隠した。
「髪と一緒に過去もばっさり切れ。」
「え?」
思わず先輩の方を見ると、いつもとは違うすごく真剣な表情をしていた。
過去も一緒に…切れ?
私は先輩の言ってる意味が分かるような分からないような…どうしたらいい?
「実はな…―――――――」
もうすぐ私の家だったけど、先輩は近くにあった人気のない寂れた公園を指差した。
背もたれには有名なお菓子のメーカーの文字が書いてあるベンチへ並んで座った。
「実はな…お前のばあちゃんにお前に過去何があったのか、聞いたんだ。」
「え、おばあちゃんと会ったんですか?」
先輩、おばあちゃんと話したの!?
びっくりする私に先輩は『言わなくて悪かったな…』と言って苦笑い。