゚。*゚甘い魔法にかけられて゚*。゚



私は決心して、立ち上がった。


そしてそのまま、先輩の横を通り過ぎてお店を出ようとした。



でも…


―――――――ガシッ。。



「逃がすわけないだろ。」


「は、離して下さいっ…」


「無理。」



私の細い腕は先輩にがっちりと掴まれていた。


抵抗したところが私なんかの力、なんの役にも立たず…



「何で黙って先帰った?」


「べ、別に用事を思い出して…」



先輩が告白されるのを見て、
胸が苦しくて苦しくて、
いてもたってもいられなかったなんて…
言える訳ないじゃない。



先輩の掴んでいる部分だけが、
じんじんと熱かった。



「ちょっと来いっ。」


「え、きゃっ…」



そう言った先輩は腕を掴んだまま、
私をお店の奥へ引っ張って…二階へ連れて行った。



そして、連れてこられたのは…



「ここは…」


「俺の部屋だ。」



ぇえっ!?


先輩の部屋!?



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