僕の上司は彼女です。
プロローグ
俺の名前は、島崎恭介。28歳。
いや、年が明けたら29歳。
今年もあと…3時間ちょっと。
久しぶりに年末年始を実家で過ごそうと帰ってきたものの…することがない。
年末恒例の歌番組を見てるのももう飽きたし。
母さんはおせち作りに忙しそうだし、親父は酔っ払ってテレビに話かけてる始末。
姉ちゃんは携帯でずっとしゃべってるし。
『今年はどんな1年でしたか?』
不意にテレビから聞こえてきた司会者の声は、俺に聞いたわけじゃないけど俺の頭にはボンヤリ今年の色々が思い返された。
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