僕の上司は彼女です。
展示会も終わり、ようやくリフォーム課に俺も戻った。
チカとの距離が近くなってからは仕事が楽しかったし、何よりチカの側で話したり冗談言って笑わすのが楽しかったから少しつまらなく感じたりもした。
だけど、まぁ元々チカは「高嶺の花」ってやつだ。
おいしい思いをしたと思って、ラッキ~ぐらいに思っておこう。
そんな区切りをつけたのは、もう梅雨に入った6月のことだった―――。
展示会が終わったと言えど、元々忙しいリフォーム課の月末月始は殺人的だ。
終わりが見えない気がする。帰れない気がする…数字が踊ってる気がする…あぁもうダメだ…!!
…で、結局毎回チカの世話になってるダメな俺。
チカはその度にブーブー文句を言うものの、毎回助けてくれるいい上司だ。