僕の上司は彼女です。
『2人共フリーなんだしいいんじゃない??』
『すっごいお似合い!』
『いいじゃん、いいじゃん!付き合っちゃいなよ!』
…の、パターンに違いない。
俺の田舎にいる近所のやたらと見合い話をもってくる迷惑なおばさんさながらの、女の友情劇。
引っ掛かるわけには…巻き込まれるわけにはいかねぇっ!
「どんなタイプが好きですか~??」
それでもさらなるジャブを繰り出す近所のおばさ…じゃなかった、鈴木の彼女。
特別タイプはないし、ましてやタイプだからイコール好きではないだろう。
「タイプ…?
う~…ん、タイプねぇ…?」
何とか振り切ろうともがく俺の横で、目を輝かせて俺の返答をまつマリちゃん。