僕の上司は彼女です。
状況が状況なだけに今すぐこいと言われても…。
チラッとマリちゃんを見るとつまらなさそうに下を向いていた。
早く電話を切って決着つけねば!
そう思ってるのに…
「…あぁ!?
お前のミスで会社が大変なことになってんのにこれねぇだと!?」
信じがたい…いや、信じたくない事実が耳に届いた。
…え?俺のミス??
会社が大変…??
橘さんのその言葉に、今自分がおかれてる状況も隣りにいるマリちゃんのことも忘れ
「す、すぐ行きますっ!!」
そう言うとすぐさま電話を切り、マリちゃんに向き直った。
「ごめん、マリちゃん!
本っっっ当にごめんっ!
会社からだったんだけど、トラブルが起こったみたいで俺すぐ行かなきゃいけなくて…」