僕の上司は彼女です。

「その電話もらって、間違いに気づいてすぐ部長さんに謝りに行ってきた。


だけど無理だったんだよ!だからこうやって社長とチカさんに相談してんだろうがっ!!」


橘さんは俺のミスに気づき、すぐさまその部長さんの元へ行き謝った。


事情も説明し、何度も謝ったが…


『価格競争の最中、何社も競ってたのにお宅が持ってきた見積書を見てうちは他を断ったんだ。

それを今更間違いでしたなんて…そんなの詐欺もいいところだ。

お宅はそういう商売方法なのかね、えぇ!?』


そう嫌味を言われた挙句、

『大体、そっちが持ってきた見積書だろうが!見積が何のためにあるかわかってんのか?』


と罵られ、散々嫌味と罵倒を浴びせられた橘さんは、上と相談して改めてまたくるから今日のところは…と退散し今に至る―――。
< 122 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop