僕の上司は彼女です。

取付く島もない切捨て方に立ち尽くしていると


「大丈夫だ。

チカにまかしておけばうまくいく。

うちを敵に回したこと後悔さしてやるぜ…池内。
明日が楽しみだな!」


社長が不敵に笑いながら俺の肩を叩いた。


「明日は今の倍は謝るんだ、帰って謝り方の練習でもしてな」


橘さんまでもがそう皮肉ると、社長とは反対側の肩を叩いた。


「雁首(がんくび)揃えて突立ってたってすることないんだからさっさと帰りなさい」


チカはいつものようにパソコンを見ながらそう言う。


「あぁ、チカ悪いな。
頼んだぞ」


そう言って社長は帰り支度をしだし


「チカさん、すみませんでした。後の事よろしくお願いします」


橘さんはそう言って俺の頭を掴んで2人でおじぎした。
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