僕の上司は彼女です。
ヤベ…。何話そう…。
普通に気まずい…。
物色してるチカを前に、内心ヒヤヒヤしていた。
自分に必死に「落ち着け落ち着け」って言い聞かしてる時だった。
500mlのパックに入ったミルクティーを手に取ったチカが…
「まだ…覚えてたんだ…」
ポツリとそう言った。
俺たちにしか…俺にしか分からないことだと思った。
「あぁ…うん。
…てゆうか、思い出した」
「…え??」
「いやぁ~…コンビニでこれ買う時、何がいいかわかんねぇから色々考えてたら自然に昔を思い出したよ」
「………??」
「お前はいつもミルクティーだった。
それからストローはペットボトル用の長いやつだろ?」