僕の上司は彼女です。
「普段は、本っっっ当にいい加減なくせに変なところで神経質なのは変わってないのね…」
呆れた顔してそう言うチカと顔を見合わせて笑った。
きっと今だから、あの頃より大人になった今だからこうやって笑って話せるのかもしれないな…。
この夜の出来事はまるで夢のようだった。
昔話に花を咲かせ、たわいもないことで笑った。
このまま…このまま朝がこなければいいのに。
そう願わずにはいられなかった…――――。