僕の上司は彼女です。
…カッポー…ン。
そんなわけで俺は今スパの大浴場に浸かってる。
チカ…もう普通だったな。
いつもの“チカさん”に戻ってた。
昨日の夜の事は本当に夢だったのかも…。
でも昨日のチカは素のチカだった。
俺の知ってる、俺だけが知ってる、俺が…好きだったチカだ。
もうあんな風には話せねぇんだろうな…。
あぁ~…もっと何か話せば良かった。何で寝ちまうんだよ、俺!
…てゆうか!!
今はチカのこと考えてる場合じゃねぇんだよ!
謝罪だよ、謝罪!
今回の事は俺がしでかしたミスで、100%俺が悪い。
逆に、橘さんやチカに迷惑かけて申し訳ないぐらいだ。
だけど…俺の上司である橘さんが謝りに行ったって解決できなかったのに、俺なんかが行ったところでどうにもならないだろう…。