僕の上司は彼女です。
それでも誠心誠意謝るしかないんだけど、無理だったら……辞表だよな…。
「もうお宅とは取引しない!」とか言われるかもしれないし、今回のことでもうちは十分大損害なんだしなぁ…。
まぁでも…そうなったらいい経験できた~と思ってきっぱり辞めよう。
だけど辞めたらまた就活かぁ…もう田舎帰ろうかなぁ…。
ゆっくり浸かり過ぎて、のぼせた頭でそんなことを考えながら風呂を上がった。
時計を見ると7時より少し前。
まだ誰も出社してこない時間だし…チカの分も朝飯買って行ってやろう。
スパの近くにある「M」から始まるモーニングの定番を買い込み、いそいそと会社に戻った。
静かな会社を夜中同様、静かに5階まで上がると、さっきまで俺が寝てたソファーにチカが横になって眠っていた。