僕の上司は彼女です。

ありゃ…寝ちゃったか。

そらそうか…徹夜だもんな。

ずっとパソコンと向き合ってたし…本当にすんません…。


あどけない寝顔を見ながら心の中で謝り、買ってきたチカの朝飯を机に置こうとして……有名コーヒー店の紙袋が置いてあることに気がつき手が止まった。


あれ…?
チカ買いに行ったのか?

そう思ってた時だった―――…社長室がいきなり、ガチャッ―――…って。


もちろん中から部屋の主、社長が現れたから咄嗟に背中に朝飯を隠した。


「おわっっ…!!
びっっっくりさせんなよ…!」


扉の向こうに突然現れ、佇む俺に社長がびっくりして息を吐いた。


「あ…すんません。
おはようございます…」


「おはよう。
ちゃんと寝たか?」
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