僕の上司は彼女です。
「あ、いや…あんまり…」
目を逸らしながら答えた俺を社長はジィー…っ見つめて、
「島崎、こっちこい。
チカを寝かしてやれ」
そう言って俺を社長室に招き入れた。
初社長室…。
超緊張する…!いつも社長室前の、チカがいるとこまでしかきたことねぇのに…!
感動と驚愕に悶えてる間に社長はさっさと部屋に帰っていくもんだから、慌てて俺もついてった。
初めて入った社長室は…広くてきれいで、何よりセンスが良かった。
黒で統一されているこの部屋は、社長を現すかのように堂々とどっしりと構えて俺を迎えてくれてるみたいだった。
気後れしながらオズオズと中へ入ると、俺なんかが座っていいの!?ってぐらい高そうなソファーに座るよう促された。