僕の上司は彼女です。

手渡された見積書に目を通す社長の横でチカは今日のスケジュール確認と報告をしだした。


「繁栄広告の常磐専務には昨夜のうちのメールを送っておきましたので、午前中には返事がくると思います。

それから、料亭・林田に午後8時に予約をいれておきました」


「うん。ご苦労、ご苦労」


「それからグリーンガーデンの池内部長には、9時を回りましたらお電話さしあげるつもりです。

その際に今夜の会食のことをお伝えしますが…現地に8時でよろしいのですか?」


「う~…ん。

最高の気分から転落さしてやりたいからなぁ…」


そう言うとポケットからゴソゴソと車の鍵を出した。


「午後7時にこれで迎えに行ってやって。

それから…――――――…」
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