僕の上司は彼女です。
「だから社長はね?
『同僚同士が足引っ張り合ったり、失敗を願ったりいがみ合う会社はいらない。
人と比べて数字を気にし合うより、助け合ったり出来ない事は補い合って支え合う仲間がいい。
俺はそんな会社にしたいんだ。俺の事を“甘いっ!”って言う奴がいるかもしれないが、俺の会社だ、文句言われる筋合いはねぇっ!』って言って会社作ったのよね…」
「ハハッ!社長らしいな」
「あ、そう思う?
私も初めてそれきいた時そう思ったの!
人間くさいところが彼の魅力ね、きっと」
フフフ…って笑うチカの横顔はどこか誇らしげで、嬉しそうに話を続けた。
「それにね?そんな職場イジメを受けときながらいい経験した~なんて言うのよ、社長」