僕の上司は彼女です。
♪♪~♪~♪♪♪~♪♪
地味に落ち込んでる時にこの軽快な、まぬけとしか言い様がないメロディー…。
何でこれを選曲したのか自分がわからん…。
…あぁ、そうか。
こんなセンスのない奴だから1社も受からないのか…。
…なんて、ささくれ立ちまくりな自分にちょっと苦笑いしながら携帯に出た。
「はい、こちら不貞腐れ患者の島崎。
大至急助けてください」
「……ブブッ!!
わぁ~…こりゃ思ってた以上に重症だな…」
電話の相手は大学の時の先輩、平岡さんからだった。
面倒見のいい先輩で、昔からよく可愛がってもらった。
おそらく、前の会社が倒産したことを噂できいて連絡してくれたんだろう。