僕の上司は彼女です。
チカに会ったら時間作ってくれって言おう。
話はそれからだな。
それに今は仕事に集中しないと。
余計なこと考えながらしてたらまた失敗してしまう。
頭を切換え、仕事に取り掛かった。
今まで以上に慎重に、真剣に。同じ失敗を繰り返さないように。
その甲斐あってか、集中して仕事してたらあっと言う間にもうお昼前になってた。
「島崎、飯行くか」
そう誘ってくれたのは橘さんだった。
初めてのお誘いで緊張もあったけど、昨日の話もしたかったしきちんともう一度謝りたかったからついて行った。
連れてこられたのは、会社のすぐ近くにある定食屋だった。
橘さんはメニューを見る事もなく「昼定2つね」と言うとトレードマークの眼鏡をはずし机においた。