僕の上司は彼女です。
「…………!?」
その言葉に今の今まで忘れてた自分をある意味褒めてやりたい。
俺、告白するだの時間作ってくれだの言う前に…チカって彼氏いたんだった!
しかも社長!
あの完全無敵で素敵な社長。
ぺーぺーな俺に勝ち目なんてサラサラない社長。
身の程知らずな自分に嫌気がさしつつ、恥じりつつ…顔面蒼白な俺に橘さんは…
「あれ?知らなかった??2人がデキてること。
まぁ隠してなきゃいけない立場の2人だからあんまり大っぴらには言えないんだろうけど…バレバレだろ?」
「……え、あ、まぁ…そうっすね…ハハ」
「あ、その焦りようはまさか…お前チカさん狙ってたとか?」
急にニタニタと、まるで中学生みたいなノリできいてくる橘さん。