僕の上司は彼女です。
「バッ…!!いや、まさかそんな恐れ多いこと…」
…なんて、テンパりながら否定するも
「まぁ大体の奴がチカさんに憧れてんだろ。
でも相手が社長じゃなぁ~?諦めるしかねぇだろ。勝ち目ねぇしな、ハハッ!」
あっさりばっさり痛いとこをつかれてしまったから俺も「ハ、ハハハ…!」って笑っといた。
だけど内心は……。
うわぁ~…やっぱそうだよなぁ!?
勝ち目あるわけねぇよなぁ…だって社長だもんなぁ…はぁ…。
大体、『幸せにする!』なんて…言えるわけねぇよ。
俺がわざわざしなくても十分幸せだっつぅの。
ハハッ!チカが好きだって気づいた瞬間、終わったとは…笑うしかねぇ。
あぁ、そうか。
終わるも何も…始めようがなかったんだ。