僕の上司は彼女です。
その日の仕事を驚異の速さで終わらしたチカファンクラブの5人は、失恋酒盛りのため居酒屋へ集合した。
チカに憧れてるみなさんは酒が入ると……ただのエロ親父だった。
『美人で仕事もできて気配り上手で……サイコーだよな、チカさん』
『あの女王様風なとこがたまんなくねぇ??
俺、チカさんなら鞭でたたかれてもいい…!』
『あぁ、わかるわかる!
たまに網タイ履いてる日とか、そのままそのヒールで踏んでくれって感じだよなぁ~』
男子高校生なみのノリでエロ話をする自称ファンクラブのみなさんを前に俺は何も言えなかった。
散々チカ話(エロ話?)で盛り上がった挙句、最後に
『チカさんと社長の幸せを願って…乾~杯!』
なんて言って、ファンの集いは幕を閉じた――――――。