僕の上司は彼女です。
「えっ!!
ますます、俺なんか無理でしょう?」
顔の前で両手をふる俺に平岡さんは、やけに神妙な顔つきでさらに説明しだした。
「まぁ、待て待て。
話は最後まできけよ。
俺の会社は、カーテンとか壁紙とかフローリングとか扱ってるわけ。
でな?
俺はその会社のリフォームの担当者と何度か仕事したんだよ。
だからまぁ本当のところは知らないが、社長がかなりのキレ者…と言えば聞こえはいいが、ただの変わり者らしい」
「……と、言いますと??」
「その会社、社長とあと3人ぐらいが設計図描いたりする人なんだと。
まぁ社長自らがペンを握ることはそうそうないらしいけどな。
有名人とかにお願いされてとかじゃないと」