僕の上司は彼女です。
そんな俺がその会社でやっていけるとは到底思えない。
それに知り合いに紹介してもらったりしたら辞める時ややこしくなる。
長続きしないのが目に見えてるのに、平岡さんとその得意先が俺のせいで取引やめるとかになったら適わないしな…ここはやっぱり…
「お気持ちは嬉しいですが…何か、俺には無理そうっすよ~。
まぁまた地道に探しますよ~。俺まだ一応20代だし、どっか何かありますよ~ハハハ!」
って曖昧に笑って誤魔化しとこう――――。
その後は、仕事の話は止め話題も変わり楽しく飲んだ。
口利きの話もうまいこと断れたはずだったんだけど…何でだろうか??
平岡さん、あんたそんなにいうほど酔ってなかったよな??
なのに、何で―――!?