僕の上司は彼女です。

「あぁ、平岡さんの後輩だっけ?履歴書持ってきた??

じゃあ、そこ座って」


―――何で、そのいろんな意味で有名な会社の面接受けてんだよっっっ!


あの日、結構遅くまで飲んでいた俺たちは始発で帰った。


なんだかんだいいつつも平岡さんは面倒見のいい先輩で、落ち込む俺を励ましてくれたし、飯もごちそうしてくれた。


当然、感謝感激だし、俺もああゆう人になりたいよなぁ~と思った。


だけど、それから3日たったある日。


また平岡さんから電話がきたから出てみたら…「面接が決まったぞ!」と、なぜか興奮気味に話す平岡さん。


「……はっ!?」

としか言い様がない俺を放って、会社の住所と日時を言うと「俺、今外回り中だから」と最後まで一方的に電話は切れた。
< 33 / 268 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop