僕の上司は彼女です。
「あぁ、平岡さんの後輩だっけ?履歴書持ってきた??
じゃあ、そこ座って」
―――何で、そのいろんな意味で有名な会社の面接受けてんだよっっっ!
あの日、結構遅くまで飲んでいた俺たちは始発で帰った。
なんだかんだいいつつも平岡さんは面倒見のいい先輩で、落ち込む俺を励ましてくれたし、飯もごちそうしてくれた。
当然、感謝感激だし、俺もああゆう人になりたいよなぁ~と思った。
だけど、それから3日たったある日。
また平岡さんから電話がきたから出てみたら…「面接が決まったぞ!」と、なぜか興奮気味に話す平岡さん。
「……はっ!?」
としか言い様がない俺を放って、会社の住所と日時を言うと「俺、今外回り中だから」と最後まで一方的に電話は切れた。