僕の上司は彼女です。

「単刀直入で申し訳ないけど、島崎くんは営業向きではないね」


「………え!?」


「あぁ、俺の直感だから気にしないで?

ただ…この履歴書と君の人柄からそう思っただけだから」


そう言われても…この部屋に入ってまだ5分も経ってないのに、ましてや2~3言しか話してないのにそんなことが分るなんて………何者??


やはりこの会社で主任を任される男はタダ者じゃないってことか…?


…てゆうか、俺6年も営業やってたわけで…つまりその直感とやらは俺の社会人人生を全否定なんだけど。


「あ、今“俺の今までは何だったんだ?”て思ったでしょう?」


「…えぇっ!?」


「顔に書いてあるよ。

そうやってすぐ顔に出るところとか、益々営業向きじゃないよ」
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